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賢いカーペット選びのコツ
お部屋の床を占める要素であり、部屋全体の印象を決定づけるといっても過言ではないのがカーペット。デザイン性にこだわるのはもちろんですが、意外と見落としがちなのがその機能性に関してです。目的にあった、最適な機能を持つカーペットを選ぶことが、お部屋を快適な空間へと演出する足がかりとなります。ぜひ賢く選んで、過ごし良いお部屋作りをしましょう。
素材で選ぶためには、まず大きく分けて2種類が存在します。「天然繊維」と「化学繊維」の2種類であり、天然繊維はウールをはじめとする、その名の通り天然の素材を用いたものであり、化学繊維はアクリル・ナイロン・ポリプロピレンといったような、化学製品を用いたものが代表的です。
まずは天然素材のウールの特徴からご紹介しましょう。肌触りが柔らかく、通気性・保温性にも優れ、梅雨の時期はさらっとしており、夏は涼しく、冬は暖かいため、オールシーズン快適に過ごすことのできる素材です。動物性繊維特有の香りがあるものの、そちらは1年ほどで消えてしまうのでご心配なく。毛羽立ちやすく、虫に弱いという弱点を持つものの、毛羽立ちやすさは肌触りの良さの裏返しであり、また虫に弱いといえど最近は防ダニ加工が施され虫に強いものも多く出回っているため、安心して選ぶことができます。へたってきてもある程度は自力で再生することができるため、高級感・素材の良さを充分味わうならリビングにぴったりです。
続いて、アクリルのカーペットの特徴です。ウールに似た特性と、保温性・弾性の良さなど化学繊維の特性を併せ持っており、お手頃価格でウールの雰囲気を感じるにはもってこいです。耐久性の面ではウールに劣るため、劣化の遅い寝室などに用いると良いでしょう。
ナイロンは、カーペットの素材の中でも最も頑丈で寿命も長く、へたったり損傷が少ないため住宅から公共施設まで幅広く使用されています。ウールのような温かみこそありませんが、廊下・ダイニング・子供部屋など消耗の激しい箇所に設置しましょう。
そしてポリプロピレンは、ナイロンに次いで頑丈で、汚れ落ちも良いすぐれものです。日焼けによる色あせも少ないため、日当りの良いお部屋でも安心して使用することができます。しかし、家具などの跡形がつきやすいため、来客の度に家具の位置を変えたりなど、模様替えを頻繁に行うお部屋の設置は避けた方が無難です。機能性を充分把握した上で、デザインやサイズを考慮しながら、楽しんでチョイスしていきましょう。
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