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じゅうたんと畳の起源や現存する作品
現存する最も古い畳は、奈良の東大寺正倉院に保管されている奈良時代の8世紀初頭に製作された聖武天皇の御床畳であり、真菰で編んだものを5枚?6枚重ねイグサで包み錦の縁取りがあしらわれています。
現在も京都御所の清涼殿には、部屋の中央を大宋屏風で囲った空間に繧繝縁の厚畳二枚を敷き上に一枚敷く夜御殿や昼御座が残されています。
平安時代には、嵯峨天皇が藤原冬嗣に編纂させた弘仁格式、清和天皇が藤原氏宗に編纂させた貞観格式、醍醐天皇が藤原時平に編纂させた延喜格式を三代格式と呼ばれる律令補助法令が制定され、延喜格式では階級によりサイズや縁の色などの規格が定められています。
平安時代の畳は、部屋全てに敷き詰められておらず、特に寝殿造りの板の間では座布団や寝具の代わりとして使われています。
室町時代には、書院を建物の中心とする武家住宅の形式の書院造や正座文化、茶道の普及により、部屋全体に敷き詰められる様になっています。江戸時代には赤穂浪士で知られる浅野内匠頭が拝命した畳奉行と呼ばれる役職が設けられています。明治維新後には、一般社会には広く普及しますが、昭和後期にはフローリングの普及によりカーペットやじゅうたんの需要が高まりました。
世界最古の織物は、紀元前後のエジプト原始王朝時代のファイユーム遺跡から出土した麻布であり、平織りや綾織、あじろ織り、つづれ織りなど様々な織り方の存在が確認されています。
絨毯やカーペットの原型となる世界最古のパイル織物は、デール・エル・バハリ遺跡にある第11王朝のメンチュヘテプ2世の葬祭殿から出土した亜麻布であり、アマルナ改革やツタンカーメンの父として知られるアメン・ホテップ4世の墳墓から紀元前14世紀の麻織物のループパイルが発掘されています。
現存する世界最古のじゅうたんは、南シベリア地方のアルタイ山のパジリク渓谷のスキタイ王の墓から発掘されたパジリクじゅうたんであり、羊毛と駱駝の毛の地糸に羊毛のパイルを駆使して紀元前5世紀頃製作されたとされ、現在はロシアのサンクトベテルブルグのエルミタージュ美術館に保存されています。しかし、従来はアケメネス朝ペルシアで製作されたと考えられていたが、中央アジアで製作されたとされています。
現存する世界最古のペルシャじゅうたんは、イラン北西部の町タブリーズ付近で製作されたとされ、16世紀頃に製作されたタブリーズじゅうたんで最も知られているものは、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館に所蔵されているアルデビルじゅうたんです。
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