
タイルカーペットの選び方
初めてのタイルカーペット選びで迷っていませんか?
このガイドでは、サイズや厚み、素材や施工方法など、失敗しないためのポイントを分かりやすく解説します。
1. サイズについて
- 一般的なサイズは 50×50cm
- 40×40cmや 25×100cmなどもあります
選ぶポイントは、デザインプラス空間に合わせてサイズを選ぶことです。
無駄なく敷き詰めが可能です。
重量に注意:
1枚あたり1kg前後あります。必要枚数を事前に確認し、総重量やケース重量も確認しながら、持ち運びや施工の計画を立てましょう。
購入枚数には余裕を持ちましょう:
敷く面積に対して、5~10%多め(数枚多く)に購入しておくと、カットミスや今後の交換用にも対応できます。
2. 厚さについて
- 厚さは一般的に5~10mm程度
- 薄手タイプ(5〜6mm):段差が少なくドアにも干渉しにくいです。
- 厚手タイプ(10mm以上):クッション性・防音性に優れ快適で高級感もあります
選び方のポイント:ドアへの干渉は購入前に見落としがちな部分です。しっかり確認して厚さを選びましょう。
3. パイルの種類
カーペットの表面にある毛足のことを「パイル」といいます。触り心地や見た目、耐久性、弾力性などカーペットの使用感に関わる重要な要素です。
- ループパイル:タオルの毛のようにループ状をしています。
サラッとした肌ざわりで、弾力があり復元性に優れています。ゴミやほこりが毛足の奥に入り込みにくいです。廊下や階段、リビングなどにおすすめです。
- カットパイル:毛足が切り揃えられているパイルのことです。
ふわっとやわらかい肌ざわりが特長でペットの爪が引っかかりにくいです。
選び方のポイント:
肌触りの柔らかさで選ぶならいカットパイル、耐久性で選ぶならループパイルがおすすめです。棚やテーブルなど大型の家具の下にタイルカーペットを敷き込むときは、ループパイルが適しています。
弾力性が高いループパイルは、重い家具の下に敷き込んでもへたりにくいです。
3. 接着方法(接着剤と固定テープの使い分け)
通常タイルカーペットは接着剤を使用して施工しますが、施工場所の『下地の種類』やご使用環境によって選ぶと良いでしょう。
- 接着剤(ピールアップがおすすめ):全面施工に向いています。ピールアップタイプなら再剥離できますので部分的・全面リフォームなど張り替え時も容易です。重歩行場所や広範囲に接着したい方におすすめです。床材を剥がした後に糊が残るため、除去する際は注意が必要です。
- 固定テープ:一時的な施工や、簡単にDIYしたい方、歩行量の少ない場所におすすめです。固定力が高いのは布両面テープ、今あるフローリングの上に施工するなら、吸着タイプの固定テープがおすすめです。
下地による使い分けについて
- 下地がモルタル・合板:
接着剤との相性がよく、しっかり固定できます。ピールアップ接着剤がおすすめです。
- 下地がフローリング・クッションフロア:
接着剤や強粘着テープは跡が残りますので、現状復帰には向きません。
原状復帰したい方は、吸着タイプの固定テープがおすすめです。
固定テープのメリットとデメリット
簡単に施工できますが、粘着力が弱いとズレやすくなります。床面に糊が残っても大丈夫な場合は、強粘着テープを選んだり、賃貸物件で原状復帰が必要な場所に施工する場合は、吸着タイプの固定テープがおすすめです。いずれにしろテープは施工枚数が多い場所や人の出入りが多い場所には不向きです。
選ぶ際のポイント:
- 施工後の安定性、貼り替えやすさを求める場合は、ピールアップ接着剤。
- テープで固定したい方は「強粘着」「カーペット用」を選びましょう。
- 原状復帰を重視される場合は、床を傷つけずに使える吸着タイプの固定テープでタイルカーペットを設置する方法がおすすめです。
※上記2点は、原状復帰が難しいのでご注意下さい。
こんな便利な商品もあります
- 商品自体に糊付き、吸着タイプの滑り止めが付いたタイルカーペット
こんなメリットがあります。
- 裏面に接着剤が付いているタイプなら、並べるだけで準備も施工も簡単にできます。
- 吸着タイプの滑り止め付きなら、床を傷つけずに設置できるので、賃貸物件など原状復帰が必要な方にも安心です。
◇ 接着剤付きはこちら>>

◇ 裏面吸着タイプはこちら>>

タイルカーペットの貼り方
貼り方の基本
- 並べ方の違い:
- 市松貼り
隣り合うタイルの向きを90度ずつ交互に敷く方法。光の当たり方で色味が微妙に変化し、チェッカー柄のような表情が出ます。最も一般的で失敗が少ない貼り方。
- 流し貼り
織り目を揃えて統一感のある仕上がりに。ラインや柄が一直線に流れるため、広々とした印象になります。オフィスや商業施設に多い貼り方です。
- ポイント1:仮置きして全体を確認してみましょう。
端部をカットする位置などを先に確認すると安心です。
- ポイント2:中央から外側へ向かって貼って行きましょう。
施工は部屋の中心から貼り始め、外側に広げるとズレにくく仕上がりが整います。
- ポイント3:端の処理
カッターで壁際に合わせてカットします。定規や金属スケールを使うとよりきれいにカットできます。
よくある質問
- Q. 床暖房の上に敷いても大丈夫?
- A. 多くのタイルカーペットは床暖房対応です。商品によっては使用不可のものもあるので、必ず商品説明や仕様をご確認ください。
- Q. カッターで切れますか?
- A. タイルカーペットは家庭用カッターやはさみで切ることができます。刃のよく切れるものを使うと、角や壁際もスムーズに調整でき、部屋の形に合わせて自由にサイズを変えられます。
よりまっすぐきれいにカットしたい場合は、定規や金属スケールを当てながら切ると安心です。作業中は手や指を傷つけないよう十分注意してください。
- Q. 水や飲み物をこぼしても大丈夫?
- A. 撥水加工や汚れ防止加工が付いた商品がございます。汚れも付きにくく、お手入れも簡単です。飲み物や食べ物をこぼしてもサッと拭くだけで大丈夫なので、子どもやペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。
◇ 撥水機能が付いた商品を探す>>
- Q. 日当たりの強い場所でも色あせしない?
- A. 素材によっては紫外線に強く、色あせしにくいものがございます。色あせに強いとされる素材に「原着ナイロン」「原着ポリプロピレン」があります。これらは「防汚性」「耐候性」「耐薬品性」に優れています。直射日光のあたる窓辺でも安心して使えます。
◇ 原着ナイロン・原着ポリプロピレンの商品をみる>
- Q. 汚れたときはどうやってお手入れするの?
- A. 汚れた部分だけ取り外して交換が可能です。洗えるタイプもあり、水洗いや手洗いで清潔に保てます。全面をクリーニングする必要がなく、日常のお手入れは掃除機やコロコロで簡単に行えます。
まとめ
タイルカーペットは、置くだけで手軽に模様替えができる便利な床材です。
「市松貼り」「流し貼り」「レンガ貼り」などの貼り方によって、空間の印象を自由に変えられるのも魅力のひとつです。
また、汚れた部分だけを取り外して交換、お手入れが簡単で衛生的。オフィスや店舗はもちろん、ご家庭でも安心してお使いいただけます。
設置の際は、置き方や向きを工夫してデザイン性を楽しみつつ、必要に応じて両面テープや滑り止めを使用すると、より快適にご利用いただけます。
