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エキゾチックな魅力のラグ・キリムの歴史
トルコを中心に、西アジア一帯の地域で暮らす遊牧民で織られてきた敷物(ラグ)である、キリムは、毛足のない平織りの毛織物です。夏は涼しく、冬はウールの暖かさがあり、年中使えるラグとして非常に人気があります。一口にラグと言っても、床に敷くだけが用途ではなく、壁に飾って遊牧民のアートとして楽しんだり、ソファにかぶせればカバーに、テーブルの上に敷いてもクロス代わりに、と非常にユニークな使い方ができます。
キリムの起源は古く、なんと紀元前6000?7000年頃にまでさかのぼります。人類は当初木の皮やわら、毛皮などを敷いて生活していましたが、次第に平織りの織物が織られるようになりはじめ、更なる発展を遂げ、より丈夫で保温性の高い絨毯へと進化していきました。それがトルコを中心とした地域であり、地中海の特徴として現在まで伝えられてきました。トルコの遊牧民の文化に根ざした織物です。
また、キリムは移動生活が必須である遊牧民たちにとって、折り畳んで手軽に持ち運べる、という点は非常に重要でした。長距離の移動は過酷で、少しでもかさばらず、荷物は軽く済ませた方が旅路は楽になり、ひいては生存へと結びつく大事なファクターだったのです。家財道具としてだけではなく、財産としても非常に大切に扱われてきました。また、彼らはただ床に敷くだけではなく、テントの中の壁を美しく飾る装飾として使用したり、テント内の間仕切りとして吊るしたり、縫い合わせて食料の保存袋に使用したり、家財道具を入れて運ぶ収納の役割として使用したり、と非常に用途も多彩で重宝されました。
この他にも箱型に縫い合わせてテントの天井から吊るしてゆりかごの代わりに使用したり、寝袋として使用したり、家畜へ与える塩を保存する袋として使用したりと、非常に多彩な用途で使われていました。
現在では非常にユニークかつ多くの種類がリリースされていますが、現地遊牧民の女性たちが一枚一枚手織りしたというオールドも存在します。現在から30年以上も前の時代に、自分の家族のためにそれぞれのサイズで縫い上げたものであり、地域・地方ごとにデザインやモチーフ、そして使われている糸や色合いなどが全く異なるものであり、手作りの良さも相まって非常に魅力的な製品です。年代や状態によっては非常に高価なものがありますが、ファンの方はぜひ一度チェックしてみてください。
もちろん、現代に作られた既製品でも気軽にエスニックな雰囲気を楽しめるものばかりですので、ぜひ手に取ってチェックしてみてください。
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