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じゅうたんの歴史と豆知識
以前よりも洋式の住宅が増えたことで、床に敷くじゅうたんを欲しがる日本人は少しずつ増えてきています。日本では洋室に置かれる機会が多いことから、「じゅうたんは西洋文化の一つだ」と思う人が少なくありませんが、歴史ではアジア地域が原産地であるとみなされています。
じゅうたんは毛や植物の繊維を使って織られるため、頑丈な石で出来た古代遺跡のように長持ちしません。そのため、この製品の正確な誕生時期を特定することはほぼ不可能といえます。したがって、推測という形で算出するしかありませんが、少なくとも紀元前2000年頃から制作が始まったとされています。現在世界に存在する最も古い物は、紀元前5世紀に製作された作品で、現在のイランを起源に持つ品であるといわれています。長い間アジア地域や中東地域を中心として制作・流通していましたが、12世紀頃に行われた十字軍遠征がきっかけとなり、ヨーロッパ諸国にもその存在が広く知られるようになりました。現在は機械作業に頼る工程が多くなりましたが、当時は一つ一つを全て手作業で行っていたため、大変貴重で価値のある物でした。西洋に広く流通した後でじゅうたんの存在を知った日本人は、床に敷く物としての認識しか持ち合わせていませんが、流通量が少なく貴重であった時代は、床に置かずに壁に飾ったり、テーブルに敷いて使用していました。床に置いて汚してしまうのがもったいないと思われるほど価値があり、大切に扱うべき品物だったのです。
現在は機械技術が発達しているので、これまで不可能だった大量生産が可能になり、お金持ちではない人でもある程度は購入しやすくなりました。コストや手軽さを考えた結果、これまで使われてきた羊や植物などの繊維に代わって、合成繊維が使用されるようになりました。安いじゅうたんは数千円あれば手に入れることが出来ますが、古来からの製法を守っている製品は高級ブランドとして取引されており、数百万円することが珍しくありません。
独特なデザインに魅了され、購入に興味を持つ日本人は年々増えてきています。じゅうたんと聞くと多くの日本人は幾何学模様などの不思議な柄の入った物を想像しますが、人物の模様が入った作品もわずかながら作られています。しかし、神秘的でエキゾチックな雰囲気のある模様に魅力を感じて購入する人がほとんどなので、そのような作品は海や陸を旅することなく、制作された国の中で消費されることが普通です。
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