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じゅうたんの意味と歴史について
じゅうたんは漢字で「絨毯」と書きます。「絨」は古代中国から見て西方の蛮族が利用していた厚地の毛織物を、「毯」は毛が炎のようにけば立っている毛むしろを意味しています。英語のカーペット(carpet)はラテン語のcarpereを語源としており、毛をむしると言う意味があります。
じゅうたんの始まりは原始時代にまでさかのぼります。人類は当時、住まいとした洞窟などの地面からの冷えや湿気を防ぎ、快適に過ごすために、床に獣の皮や乾燥させた草などを敷いていました。農耕や牧畜の時代に入ると、中央アジアでは牧羊が盛んになり、羊の毛を利用してフェルトが作られ、これが敷きものの他、靴、帽子、住居などにも利用されました。これに対し暑い地方では、植物を利用して、冷涼感のある敷物が作られました。紀元前4000年頃の古代エジプトでは平織りをはじめ、綾織り、網代織り、つづれ織りなど様々な織り方が考案され、紀元前2000年頃にはパイル織りが作られました。
紀元前10世紀頃には中央アジアでパイル織りのじゅうたんが誕生しました。その後、特にペルシャ地方では製作技術が向上し、数々の名品が作られるようになりました。ペルシャの技法は、東方には5世紀頃、シルクロードを通ってチベットから中国に伝わりました。西方には早い時代にトルコに伝播し、トルコでの生産が盛んになりました。10世紀には北アフリカを経由してスペインに伝わり、中世には十字軍によってトルコの製品がヨーロッパにもたらされました。その後フランスやイギリスなどヨーロッパに広がりましたが、18世紀中頃までは敷物としてではなく、貴重なインテリアとして壁に吊るしたり、テーブルにかけたりして使用されました。
19世紀に入ると、ヨーロッパでは機械を使って安価に柄物のじゅうたんが作られるようになり、一般への普及が始まりました。その後アメリカで大量生産が始まり、様々な織り方のじゅうたんが開発され、更に普及が進みました。20世紀に入ると動力が電化されたことで生産量が更に増加し、部屋中に絨毯を敷き詰めることが流行しました。
日本では明治維新以後の洋風化政策によって洋風建築が増加したため、じゅうたんの需要が高まり、欧米から盛んに輸入されました。第二次大戦後、高度経済成長とともに住宅の洋風化が進み、敷物の需要が増加し、国内でも盛んに生産されるようになりました。現在では防炎、防ダニ、防音、撥水、抗ウィルスなど様々な機能の付いた、快適な製品が作られています。
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